温活コラム…「冷え」の基礎知識②なぜ冷えは万病のもとに?
いつもありがとうございます。
りらく庵の本間です。
冷えについて、もう少し考えていきましょう…
今回は、なぜ冷えは万病のもとになるのか?ということについて。
交感神経の優位が続くと、血行不良を招きます
冷えには血行不良と低体温の二つの面があります。
いずれも交感神経と密接に関わっています。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、全身にくまなく張り巡らされています。
二つの神経は、私たちの意思とは関係なく、環境や状態、感情に応じてバランスを取りあいながら、
体温、血圧、呼吸、消化液やホルモン分泌などの生命維持活動を調整しています。
冷えとの関わりで見ると…
例えば寒さを感じると交感神経が優位になり、体の熱を守ろうとして血管が収縮します。
これは体の防衛反応の一つで、寒さから解放されると交感神経はゆるみます。
ところが冷えが体に入り込むと交感神経はゆるむことなく優位に働き続けます。
すると全身の血流はますます滞りさらなる冷えを作り出すとういう悪循環に陥ります。
これが冷えによる血行不良です。
栄養素や酸素などを運ぶ血液がスムーズに流れなくなると、細胞の働きが低下します。
また老廃物を排泄できなくなり、血管が詰まりやすくなります。
そのため全身のいたるところで不調や病気が起きやすくなります。
体温調節機能の低下が、低体温を招きます
自律神経は、体温を調節する働きもしています。
そのおかげで私たちの体は、季節の温度変化にも順応できるようになっています。
ところが冷えによって自律神経のバランスが崩れると体温調節もうまくいかなくなり、普段の体温が36℃に満たない体温異常を起こします。
これが低体温です。
低体温の人は、体に冷えを抱え込んでいるのと同じ状態です。
低体温になると生命反応や免疫反応にかかわっている酵素の働きが低下するので、代謝機能、免疫機能なども落ちてきます。
ストレスが冷え状態を作り出します
精神的なストレスも、交感神経の働きを優位にします。
ストレスが重く長く続くと恒常的に心身を緊張させ血流を悪くして、 自律神経のバランスを崩します。
つまり体に冷えが入り込んだ時と同じ状態を招くのです。
心の冷え…です。
低体温や血行不良が免疫力の低下を招き、病の元になります。
現代人は「心の冷え」にもご用心!
出典:『体の「冷え」をとる特攻法101』主婦と生活社